等々力好泰の放浪記

趣味の釣りや映画鑑賞、喫茶店巡りなどを綴ります。

世界でいちばん長い日を観て

今日も雨が降っていてゲンナリするような週始めですね。こういう日は元気が出るように自宅で趣味を没頭するのも良いかもしれません。私も昨日は天気が不安定な感じがしたので新潟の同僚に勧められた映画を観ていました。

 

『日本のいちばん長い日』を観ていました。映画と言うよりはリメイク版のドラマで放送されていた作品です。新潟の同僚曰く出来の良いリメイクなんで是非見て欲しいとの事でした。話は大体知っております。映画の話は『ポツダム宣言』から始まります。

 

この映画では原爆を投下された後の日本が舞台になっています『戦争を止めて降伏する派』と『戦争を続けて戦うべき派』に分かれて政府内でぶつかり合います。

そして昭和天皇は終戦をさせる為『ポツダム宣言』を受諾する。しかし『戦争を続けて戦うべき派』はこの事で猛反論する。ここからなんとも言えない両派閥の闘争が激化するわけですが登場する役者は皆豪華キャストで本木雅弘の姿も久しぶりに見ました。

この作品の見どころはやはり昭和天皇本木雅弘)です。まず映画に天皇を出すと言う事が凄いです。そして忠実に当時の昭和天皇の声を再現するという事で裏切らない歴史教材になる映画だと思います。

元々はノンフィクション小説から始まり1967年に映画化、そして2015年にリメイクを果たしました。1967年の映画は父が観ていた記憶がありますが私は幼く内容の意味が全く分からない状態でした。そして現在新潟の同僚が勧めてきたリメイク版を拝見しました。

 

終戦間際の日本は他国ではなく日本国内で日本人同士の戦いが繰り広げられていた。そして昭和天皇の悩み葛藤する姿、対立する日本軍達。どれも皆、戦争が狂わせてしまった被害者なのかもしれません。

これから日本は集団的自衛権を手にどこへ向かうのか分からない状況にいます。私の年齢からすると関係無い事かもしれませんが私達の子供、そして孫達が影響し巻き込まれる事だとしたら良い考えはしません。やはりこの映画を観てしますと少しでも戦争を加担するだけでもこの結末のように何とも言えない結末へ進むような気がします。

 

日本は確かに世界(戦争)を観ているだけではいけないと思う。しかし、踏み入れてはいけない領域に踏み入れてとんでもない結末を招くようでしたら考えないといけない気がします。今の世の中には国として認められていないテロリスト集団が存在している限り容赦の無い反撃が起きるような時代です。